カテゴリ:バンドルシティ
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ヨードルの棲み処は一体どこにあるのか、ということについては様々な意見がある。なかには未知の経路を通って、物質世界の彼方にある奇妙な土地へ旅したことがあると主張する定命の者もいる。そこにはやりたい放題の魔法が飛び交っていて、注意を怠れば摩訶不思議な幻影に夢の世界へと引き込まれ、二度と戻ってこれなくなるのだという。 ヨードル以外の生物は、バンドルシティに入るとあらゆる感覚が研ぎ澄まされるとも言われている。色彩はより鮮やかで、食べ物や飲み物は一度口にすればその味を一生忘れることはできず、その後何年も感覚を狂わせる。陽光は永遠の黄金色をたたえ、水はこのうえなく透明で、収穫期にはいつも豊かな恵みにあずかることができる。こうした話は一部だけが真実なのかもしれないし、あるいはすべてが作り話という可能性もある。何しろ人によって見聞きした内容がまるきり異なるのだから。
ひとつだけ確かなのは、バンドルシティとその住民たちは時間を超越した存在であるということだ。バンドルシティから戻ってきた定命の者はほとんどおらず、稀に戻ってくることができた者も極端に年老いているのは、それが理由なのだろう。