カテゴリ:アイオニア
(アイオニアから転送)
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荒々しい海に囲まれたアイオニアは「始まりの地」として知られ、その広範囲に及ぶ群島には多数の共同体が点在している。アイオニアの文化は、万物の調和を追求することによって形作られてきた。そのため、この地では──特に、手つかずの森や山の中では物質世界と霊的領域の境界線が曖昧になることも少なくない。島々に宿る魔法は気まぐれで、アイオニアは危険で幻妖な生物の棲む地であったが、人々は何世紀にもわたって何不自由なく暮らしてきた。戦士たちの修道院や地域の民兵──そしてアイオニアの土地そのものによって──人々は守られていたのだ。しかしそんな平穏な暮らしも、12年前ノクサスが「始まりの地」を侵略したときに終わりを迎えた。無限とも思える数の帝国の軍隊がアイオニアを侵略し、何年にも及ぶ戦いの末に帝国軍は駆逐されたが、支払われた犠牲は甚大だった。現在、アイオニアは不安定な状態にある。人々の戦争に対する態度には温度差があり、それが原因で地域が分断されてしまったのだ。ショウジン寺の僧や「均衡の守人」のように、孤立主義的な平和主義──牧歌的な伝統への回帰を求める派閥がある一方で、「ナヴォリ同胞団」や「影の一団」といった過激派は、統一国家を作り上げてノクサスへの復讐を果たすため、この土地の魔力を軍事目的に利用すべきという強硬な姿勢をとっている。アイオニアの運命は一触即発の危機に瀕しており、それを救おうとする者は少ない。しかし誰もが皆、足元に不穏な変化が近付いていることを感じ取っている。